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認知症について

DC博士のワン・ポイント

認知症治療薬について

根本的治療薬

 脳の動脈硬化が原因となって生じる血管性認知症を除くと、アルツハイマー型認知症を代表とする認知症の大部分は、脳に特定のタンパク質が蓄積して神経ネットワークの働きが弱ったために発症します。よって、この特定のタンパクが脳に蓄積しないようにする薬が、認知症の根本的治療薬です。これまでたくさんの薬剤が開発され、有望な薬もあったのですが、実際に患者さんに投与してみると効果が判然とせず、開発中止になってきました。このため、現在使える根本的治療薬はありません。現時点でも多種類のアルツハイマー型認知症治療薬候補の投与試験が行われていますので、近い将来に有望な薬が開発される可能性はあります。ただし、アルツハイマー型認知症を発症した時点で、タンパク蓄積による脳のダメージが進んでいますから、発症してから使い始めても、元通りにはなりません。進行を止めるのが根本的治療薬の効果です。ですから、なるべく早期に発見して、早期に使い始めることで、発症を食い止めることができる、というのが根本的治療薬の狙いです。このような薬ができるのはまだ先なので、体を動かし前向きな気持ちを持って毎日楽しく過ごす認知症予防法で、認知症を先送りにしましょう。

認知症介護研究・研修東京センター
センター長 山口 晴保