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認知症について

DC博士のワン・ポイント

認知症Q&A~ここが知りたい認知症~

第三話:介護スタッフからの質問「徘徊とストレス」

質問

 私は、通所介護事業所に勤務する職員です。
 サービス時の利用者の徘徊の対応について悩んでいます。現在の対応としては、徘徊が起こる方に対してその都度スタッフで交代しながら、マンツーマンで対応していますが、限られた人数のスタッフではその対応では限界があります。
 対応方法については、徘徊が始まったら、一緒について歩くことや、散歩に出かける等ある程度スタッフ全員でマニュアル化し同じ対応が出来るように共有しているのですが、業務上個別の徘徊の対応ばかりではなく他の利用者のケアもあることからストレスになってきています。どうしたらよいでしょうか?

回答

 ご質問の内容から、利用者様に対しマンツーマンでケアされ利用者中心のケアを心がけている事が伺えます。ここでは、徘徊の対応と現在のスタッフのストレスの軽減の2点についてお答えします。

 徘徊について毎日の対応をマニュアル化されているとのことですが、徘徊は目的なく歩きまわっているのでは無く、「ここがどこかわからない」という見当識障害や「家に帰りたい」、「居心地が悪い」等の意味があると言われています。その理由は人により様々ですが、背景には不安感があるとも考えられます。徘徊を止めるにはどうしたらいいのかという対処療法ではなく、環境を見直したり、声かけを見直すこと、不安な要因が何かを再度アセスメントを行い、その不安感を軽減する事がゆくゆく徘徊の軽減に繋がると思われます。

 スタッフのストレスついては、こうした徘徊の対応等を継続的に行う事で徘徊の対応が軽減されればスタッフのストレスも少しずつ軽減されると思われます。また、その過程で生じるストレスもありますので、あらためて組織の理念の明解化・業務の質と量の見直し・環境の評価と改善・人材育成の整備などで「働きやすい」「やりがいのある」職場を実現することが望まれます。認知症の人への対応はすぐに解決することが少ないのでストレスが伴うものですが、個人・チームも含めたサポートでスタッフがストレスを感じやすい職場にならない体制を整えることが必要ではないかと思います。

認知症介護研究・研修仙台センター