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認知症について

DC博士のワン・ポイント

スクリーニングテストとは?

第一話:認知症による物忘れと健康な人の物忘れの違いは

 認知症による物忘れと健康な人の物忘れは異なります。
認知症ではない健康な人の物忘れは、例えば「うっかり約束をすっぽかしてしまう」、「しまったはずの印鑑をどこにしまったか、すぐに思い出せない」などです。 しかし、健康な人の物忘れは、「約束をすっぽかしたこと」、「しまい忘れたこと」という、その出来事は覚えています。つまり自分が忘れているということを覚えているのです。
 一方、認知症による物忘れは、たとえば「約束したこと自体を忘れる」、「印鑑をしまい忘れたこと自体を忘れる」というものです。 ですから認知症の高齢者の場合「約束していない」とか「印鑑がなくなった!盗まれた!」となります。これは、認知症の物忘れが「経験(体験)の喪失」と言われるとおり、自分が忘れていること自体を忘れて、思い出せない、自覚することができなくなっているからです。

 そして、「認知症」という名称に変更になったとおり、認知症の物忘れは、個人の認知機能にも支障を生じさせます。 認知機能とは、人が誰でも持っている、物事を考えたり、判断したり、理解したり、計算したり、見当(日付や場所などがわかること)をつけたりする能力のことです。 認知症になると、この能力が障害されます。そのために、自分で生活を支障なく送ることが困難になるのです。 認知症による物忘れと健康な人の物忘れの違いとその影響について、表1-1に示しましたので、参照ください。

 この認知症による物忘れと健康な人の物忘れの違い、認知症によって「理解・判断などの能力」や「生活への支障」の有無や程度を調べ、認知症が疑われるかどうかをしらべるものが、スクリーニングテストです。 その詳しい説明はつぎに紹介します。

認知症の物忘れと健康な人の物忘れの違い

文献 長谷川和夫(2005):
「認知症を正しく理解するために」マイライフ社(東京)

元 認知症介護研究・研修東京センター
小野寺 敦志