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認知症について

DC博士のワン・ポイント

認知症のスクリーニング

第一話:家族の気づきとスクリーニング

 認知症を疑う生活の変化に最初に気がつくのは、生活を見ている家族です。 “今までと違う”を感じた際には、本人の様子をよく観察してください。観察のポイントは、公益社団法人 認知症の人と家族の会のHPの“家族がつくった「認知症」早期発見のめやす”など、複数のものが既に提案されています。家族が本人に「今日は何年何月何日?」「7+5はいくつ?」など認知機能を確認しようとすると、本人はバカにされたと感じたり、介護者に嫌悪感を抱いたりすることとなり、今後の介護等に悪影響を及ぼす可能性があるので、要注意です。

 ここでは、認知症初期症状11項目質問表を紹介します。家族が評価して、この11項目中3~4項目以上にチェックが付けば認知症が疑われます。あくまでも、本人ではなく家族がチェックすることにより認知症を見つけることができます。なお、本人がチェックして沢山つく場合は、認知症よりもうつ病が疑われます。

【認知症初期症状11項目質問表】
最近1か月の状態について、日々の生活の様子から判断して,あてはまるものに ○を付けてください(ただし、原因が痛みなど身体にあるものは除きます)。
 ・同じことを何回も話したり、尋ねたりする
 ・出来事の前後関係がわからなくなった
 ・服装など身の回りに無頓着になった
 ・水道栓やドアを閉め忘れたり、後かたづけがきちんとできなくなった
 ・同時に二つの作業を行うと、一つを忘れる
 ・薬を管理してきちんと内服することができなくなった
 ・以前はてきぱきできた家事や作業に手間取るようになった
 ・計画を立てられなくなった
 ・複雑な話を理解できない
 ・興味が薄れ、意欲がなくなり、趣味活動などを止めてしまった
 ・前よりも怒りっぽくなったり、疑い深くなった
出典:山口晴保研究室

 その他、物を見間違える、実在しないものが見える、夜間に夢を見て大声を出したり歩き回ったりする、歩き方や食事の速度が遅く不安定になる、などがあればレビー小体型認知症の可能性があるので、専門医療機関を受診することをお勧めします。
 しまい忘れが転じて物を盗られたという妄想に発展した場合は、認知症とは限りませんが受診することをお勧めします。

 なお、本人が物忘れを自覚するなど“今までとの違い”に気づくこともあります。その場合、多くは老化に伴うものですが、ごく初期のアルツハイマー型認知症の場合や、正常と認知症の中間の状態である軽度認知障害(MCI)のこともあります。主観的な物忘れだけでなく、日常生活で失敗が出てきたら受診しましょう。

認知症介護研究・研修東京センター
研究企画主幹 内藤 典子