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認知症について

DC博士のワン・ポイント

スクリーニングテストとは?

第二話:スクリーニングテストってなに?

 スクリーニングとは「ふるいわける、選別する」という意味です。精神医学分野などで、用いられる場合は、病気の疑いがあるか、疑いがないかを選別していくものです。
 認知症のスクリーニングテストは、おもに、精神科などの外来の診察場面で用いられます。物忘れを訴えて受診した方に対して、その物忘れが、認知症の疑いがあるのかないかを調べるものです。ただし、このスクリーニングテストで、認知症の有無が診断されるわけではありません。あくまで、疑いのありなしの目星をつけるものです。詳しい診断は、医師による診察、その他の精密な検査の結果に基づいて行われます。
 認知症のスクリーニングテストの代表的なものは、「長谷川式認知症スケール」「NDS」「MMS」があげられます。

 スクリーニングテストの基本的な考え方を図2-1に示しました。感受性(sensitivity)とは、認知症と診断された人とスクリーニングテストで認知症が疑われた人の数がどれだけ一致するかを求めるものです。特異性(specificity)とは、診断で認知症ではないとされた人とスクリーニングテストで認知症は疑われないとされた人がどれだけ一致するかを求めるものです。理想は、この分数の式が1になることです。図2-1で説明すると、aとdが1であり、bとcが0である場合です。

感受性と特異性の説明図

 しかし、現実はそううまくは行きませんので、感受性、特異性ともに1に近い数値を選びます。その結果求められたスクリーニングテストの得点値を、カットオフポイントといいます。それを、図で示すと図2-2のとおりになります。
 つまり、図2-2にみられるように、認知症と診断された人でも、何人かは、スクリーニングテストの得点が、カットオフポイントより高い得点を取る人がいることがわかります。また、認知症と診断されなかった人でも、何人かはカットオフポイントより低い点数を取る人がいます。
 このように、スクリーニングテスト得点だけでは、拾いきれない人が生じてしまうものなのです。ですから、スクリーニングテストは、あくまで目安とするものであるといわれるのです。この点を理解して使用することが大切です。

カットオオフポイントの説明図

元 認知症介護研究・研修東京センター
小野寺 敦志