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認知症について

DC博士のワン・ポイント

認知症のスクリーニング

第二話:専門職の気づきとスクリーニング

 認知症ケアに携わる専門職にとっては、本人からの反応のずれ、会話のテンポのちょっとした変化など、やはり、“今までと違う”という気づきは大切です。
 買い物や食事の準備、服薬管理、金銭管理、交通機関を使っての外出などでの支障の有無を情報収集し、自立した社会生活が損なわれつつあるかを検討します。

 また、家族とは違い、専門職として接する際の何気ない会話の中で認知機能障害の早期発見の手がかりになるものがありますので加えて紹介します。
①最近どんなニュースがありましたか?などの問いに対して、ニュースは色々ありますからね~、などと回答し、具体的なイベントが出てきません。また、年齢を聞いても、年取りすぎて忘れてしまったね~など、具体的な数字が出てこない回答となる傾向があります。近くに介護者がいると、そちらを振り向いて確認を求める“振り向き徴候”も、認知症を疑うサインです。
②“サルも木から落ちる”など比喩的なことわざの意味を尋ねると、「サルが落ちた」と、文字通りの解釈しか行わず、保たれている社会性により脱線話で盛り上がることがあっても、ことわざの意味である“名人も失敗することがある”という回答にはたどり着かないことがあります。
③実技(これは確かめられているような感覚をもつ方もいるので、留意が必要です。)
立方体の模写:見本の立方体透視図をみながら、同じ図を描いてもらいます。認知症だと正確に描けなくなることが多いですが、正確に書ける方もいます。
手の模倣(山口式キツネハト模倣テスト):影絵のキツネとハトの手の形をやって見せて「よく見て同じ形を作ってください」と指示して、模倣してもらいます。
語想起テスト:動物の名前を1分間でなるべくたくさん言ってもらいます。12個以下で認知症が疑われます。

認知症介護研究・研修東京センター
研究企画主幹 内藤 典子