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認知症について

DC博士のワン・ポイント

スクリーニングテストとは?

第四話:NDS

 本スケールは、1988年に開発されました。NDS(Nishimura's Dementia Scale)は西村式精神機能検査の略称です。 長谷川式同様、作成者の名称が冠されたスクリーニングテストです。本スケールの作成者は、当時の大阪大学医学部精神医学教室の教授であった西村健氏です。

 NDSは、高齢者の認知機能を評価するものであり、HDS-Rと同様に、認知症のスクリーニングに用いられます。
 NDSは以下の13問から構成されています。

A 年齢 (年齢を問う)
B 月日 (月日を問う)
C 指の名 (本人の指にさわって、その指の名称を問う)
D 運動メロディ (一定の動作を指示通りに行うことを求める)
E 時計 (アナログ時計の絵を示し、その時間を問う)
F 果物の名前 (果物の名前を数多く答える)
G 物語の記憶 (物語を聞きその内容を記憶する。ここは採点しない)
H 引き算  
I 図形模写 (3次元立方体図形を書き写す)
J 物語再生 (Gの物語を思い出して答える)
K 逆唱 (2桁から3桁の数字を使用)
L 書き取り (単文を聞き、それを紙に書き取る)
M 読字 (短い文章を見せ、それを声を出して読む)

NDSの採点は、集計表を用いて採点を行います。合計は100点であり、点数が高いほど正答が多いことを示します。
NDS の感受性は0.92であり、特異性は0.88です。そして表4-1のように、得点範囲により認知症の有無と程度を判別します。NDSの場合は、正常と境界を認知症が疑われないと判別しますので、79点と80点の間にカットオフポイントが設定されます。
つまり79点以下の場合、認知症が疑われるということになります。

なお、表4-1に示す認知症の程度は、NDSによる重症度の判別になります。認知症の程度にNDSの得点を用いる場合は、対象となる高齢者が詳しい医学的診断によって、認知症の診断がすでになされていることが前提となります。ですから、医学的診断が明確でない人やまだ診断を受けていない人に本テストを行い、その得点結果だけで認知症が「重度」であるとか「軽度」であると評価するべきではありません。

NDSの得点判別表

【文献】
◆福永知子・西村健・播口之朗・井上健・下河内稔ほか(1988):
新しい老人用精神機能検査の作成―N式精神機能検査―.老年精神医学、5:221-231.
◆西村健・福永知子(1991):
N式精神機能検査(Nishimura's Dementia Scale).(大塚俊男・本間昭監修:高齢者のための知的機能検査の手引き)27-34、ワールドプランニング、東京.

元 認知症介護研究・研修東京センター
小野寺 敦志