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認知症について

DC博士のワン・ポイント

スクリーニングテストとは?

第五話:MMS

 本テストは、アメリカにおいて1975年に開発されたスクリーニングテストです。作成者は、アメリカのJohns Hopkins大学のFolstein夫妻です。
 本テストは、全世界的に最も多く用いられている認知症のスクリーニングテストといえます。MMSは、Mini-Mental Stateの略称です。高齢者の精神状態を評価するものです。本テストは、MMSE(Mini-Mental State Examination)と略される場合もあります。 MMSは以下の11問から構成されています。

問 1 時間の見当識 (本人の年齢を問う)
問 2 場所の見当識 (都道府県市町村、建物、階数などを問う)
問 3 3つの物品の記銘 (相互に無関係の3つの物品名を覚える)
問 4 計算もしくは単語の逆唱 (計算の場合は、100から7を引く引き算を5回繰り返す)
(単語の逆唱は、提示された単語の名称を逆から答える)
問 5 3つの物品の遅延再生 (問3の3つの物品名を答える)
問 6 物品呼称 (2つの物品を見せてその名称を問う)
問 7 文章の復唱 (聞き取りした文章を復唱する)
問 8 指示動作 (3段階の指示通りの動作を行う)
問 9 読字と動作 (文章を読み、文章どおりの動作を行う)
問 10 単文作成 (単文を作成する)
問 11 図形模写 (2つの重なり合う五角形の図形を模写する)

MMSの満点は30点であり、点数が高いほど正答が多いことを示します。
MMS の場合、カットオフポイントのみ提示されています。当初は20点以下を認知症が疑われるとされました。この基準は認知症、うつ、統合失調症などの対象者と比較した結果を元に設定しています(文献1)。その後、地域調査の結果からは、65歳以上の高齢者の場合、23点以下で認知症が疑われるとしています(文献2)。

【文献】
(1)Folstein MF., Folstein SE,&McHugh,PR.(1975):
"Mini-Mental State"a practical method for grading the cognitive state of patient for the clinician. Journal of Psychiatry research, 12:189-198
(2)Folstein M, Anthony JC.,Parhad,I., Duffy B. and Gruenberg EG.(1985):
The Meaning of Cognitive Impairment in the Elderly, Journal of American Geriatric Society, 33:228-235.
(3)北村俊則(1991):
Mini-Mental State(MMS).(大塚俊男・本間昭監修:高齢者のための知的機能検査の手引き)35-38,ワールドプランニング,東京

元 認知症介護研究・研修東京センター
小野寺 敦志