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認知症について

DC博士のワン・ポイント

スクリーニングテストとは?

第七話:スクリーニングテストの結果を正しく読み取るために

 最後に、スクリーニングテストの結果をどのように読み取っていくかを述べます。
 スクリーニングテストは、いろいろな種類がありますので、共通するところについてどう結果を受け取るかを述べます。 これから述べる結果は、6.で述べた正しい実施の仕方で得られたスクリーニングテストの結果であることはいうまでもありません。

1) スクリーニングテストは、認知症の疑いの有無を判断する目安のものである。

 ほとんどのスクリーニングテストが、何点以下は「認知症が疑われる」という目安があります。まず、その得点であるかどうかを確認します。 注意していただきたいことは、それはあくまで認知症が「疑われる」ということであり、テスト結果で認知症が確定するわけではありません。 テスト結果からだけでは、認知症であるともないともいえないのです。

2) テスト結果に一喜一憂しないこと。

 テスト結果は、あくまでも目安ですから、その結果に必要以上に一喜一憂しないことです。 また、一度実施したテスト結果をもって、全てを決め付けてはいけません。専門家が実施した場合でも、テストを受ける人の体調や病気の内容によっては、テスト結果が左右されることがあります。テスト結果は万全ではないことを理解してください。

3) テスト結果が「認知症が疑われる」であった場合は、専門の医療機関を受診すること。

 医療機関以外でスクリーニングテストを受け、認知症が「疑われる」結果であった場合は、専門の医療機関を受診し、詳しい診察と検査を受けることが必要です。そして、本当に認知症であるかどうかを専門の医師から診断を受けることが必要です。
 認知症以外の病気の場合もあります。診断結果によって治療も異なります。テスト結果が「疑われる」であった時は、絶対にテストをしておしまいにしてはいけません。

4) テスト結果が「疑われない」場合でも、物忘れが気になるのなら、専門の医療機関を受診すること。

 第2回目で説明したとおり、スクリーニングテストの結果は、数%の人は認知症であっても「疑われない」という結果を出す場合があります。ですから、自分で物忘れが気になる、家族が心配している場合は、テストの結果に関係なく、専門の医療機関を受診し詳しい診察と検査を受けることをお勧めします。
 物忘れが病気のためではなく、単なる思い過ごしや気のしすぎということであれば、それはそれで喜ばしいことです。

元 認知症介護研究・研修東京センター
小野寺 敦志