「事業紹介」
  • HOME
  • 事業紹介
  • 平成21年度 12月 個別訪問相談援助事業 実施状況

平成21年度 12月 個別訪問相談援助事業 実施状況

個別訪問相談援助事業は、認知症ケアに課題を抱える介護保険事業所からの援助の申し出に応じ、認知症介護指導者等(本事業では、「認知症ケア援助者」といっています。)を事業所に直接派遣し認知症ケアの現場における課題を解決する為のヒントを提供することを目的としています。
平成21年12月に実施した8事業所からのアンケート結果を報告いたします。
8件の訪問事業所及び援助内容は下記の通りです。

1.訪問事業所内訳
訪問事業所種別 件数
1 訪問介護 0
2 訪問看護 0
3 通所介護(デイサービス) 0
4 通所リハビリテーション(デイケア) 0
5 短期入所生活介護(ショートステイ) 0
6 養護老人ホーム 0
7 有料老人ホーム 4
8 軽費老人ホーム 1
9 介護老人保健施設(老健) 1
10 介護老人福祉施設(特養) 1
11 介護療養型医療施設 0
12 小規模多機能型居宅介護 0
13 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 0
14 地域密着型特定施設入居者生活介護 0
15 地域密着型介護老人福祉施設 0
16 居宅介護支援事業所 0
17 在宅介護支援センター・地域包括支援センター 1
18 宅老所 0
合計 8
2.援助内容内訳 (複数回答)
援助内容 件数
1 ケアの方法について 7
2 ケアの視点について 5
3 認知症の理解について 4
4 家族支援について 4
5 コミュニケーションについて 1
6 認知症のためのアセスメントの視点・方法について 2
7 具体的事例について 3
8 住環境について 1
9 チームケアについて 6
10 ティーチング・コーチング 0
合計 33
3.アンケート集計結果
1.個別訪問相談援助事業を申請した理由 1 大型施設故に、個別ケアの実施が非常に難しく、行き詰っていた。ハイリスク者への具体的支援内容であったり、チームアプローチについて、なにかしらのヒントを得たかった。
2 利用者の方の中に認知症状のある方がいて、対応に悩んでいた。又、職員のケアに対する意識改革や自施設以外の対応を知ることができたらと思った。
3 職員合同研修の場は、年度当初の事業方針や倫理関連、庶務等の研修会で占められている。その他の研修としては、各部署から外部出張研修に参加、内部に持ち帰っての伝達研修を実施してきた。しかし外部講師を招いての研修は未実施だったためこの機会を利用したいと考えた。
4 急速に認知症がすすんでしまった方の事例から、具体的な相談ができると思い、申請した。
5 認知症のケアで悩む職員がかなりおり、ストレスになってきている為。
6 事業所のケアマネジメントの質の向上を図っていく上での、研修の機会等を様々な形で模索しており、良い機会だと感じた。
7 認知症のユニットを開設してほぼ5年経過、現在、私達スタッフが行っているケアで良いのか、不安もあり申請。又、スタッフから声掛けを行う上で何処まで、その利用者に合わせれば良いのか判断に困るとの声があったので申請した。
8 認知症状のある方も多く、日々のケアに当たる介護職員が、内部で対応策等検討していたが、この事業の存在を知り大いに役立つのではないかと話し合い、申請に至った。
2.個別訪問相談援助を受けた感想
[1] 良かった
8件

[2] どちらともいえない
0件

[3] よくなかった
0件

(上記[1]の回答理由)
<良かった>
1 内部だけではどうしても見えてこなかったものに、光がさした。立場が違う方に、お話しいただいた事で、私たちの行っていることに照らし合わせて考えてみたり、改めて確認することができた。
2 センター方式D-3焦点情報や認知症ケア高度化推進事業のひもときワークシートを使用しながら、課題解決をしていくことを教えていただき、実際に取り組みができそうでとても良かった。
3 講義の内容は非常に解り易く心に沁みた話し方、内容だった。心を動かす介護の為に良い勉強をさせていただいた。
4 今回、介護リーダー、フロントリーダー、看護師、ケアマネ、ケアワーカー代表の5名でお話を聞きましたが、同じ研修を受ける機会がないため、とても良かった。認知症ケアは、問題行動と言われることをどうにかしようと考えがちであるが、今後、スタッフの関わりの中からたくさんの気づきをケアに生かしていけるように、元気に仕事を続けていけると思えた。
5 対応はわかっていても、認知症ケア援助者の方の返答に職員が再確認でき、反省した点もあった。
6 実務者の日頃の実践の中で、見失いがちな視点を個別のケースを通じて学べたことが、今後の具体的な実践の方法、又は見極めに有効であった。
7 日常、スタッフ自身が考えていること、意見をだす機会が少ないので良い機会であった。スタッフからも意見がでて、違った目線での気付き、ケア方針のヒントや取り組みができた。スタッフに何か行う為の今後の実践・ヒントにもつながり良い援助であった。再度、認知症についても初心に戻ることができたので良かった。
8 認知症ケア援助者の方が、知識も豊富で、認知症ケアの実態をよく知っており、共感でき、また実践できる内容であった。
3.当事業について今後も機会があれば申請したいと思うか。
[1] 思う
8件

[2] 思わない
0件

(上記[1]の回答理由)
<思う>
1 内部だけでは、なかなか解決に導けないことも多い。研修などを通じ、私達自身もリフレッシュし、次のケアにつなげていきたい。
2 今後、認知症ケアの取り組みを行っていくと、さらに難しい次の課題が出てくると思われるので、その対応をその時にまた、相談したい。
3 経費も職員の残業手当のみで実施でき助かった。
4 実際関わっている方を事例にして、職員の具体的な困りごとから相談ができることや、実際に現場で認知症の方や、家族と関わっている認知症ケア援助者の話を聞けることがとても良い。
5 チームケアという点で再確認できたと思う。今後も継続する課題の為、再度利用したい。
6 ケースカンファレンスにはない気づきを助言者から学ぶことができる。
7 認知症のケアを行う上で、対応での判断に困った際や、スタッフ間での対応時の相違があった際にアドバイスを頂きたい。又、「ひもときシート」研修もあわせて指導してほしい。
8 来ていただいた認知症ケア援助者の方がとても良かった。
4.その他当事業に対して意見や要望 1 事前の打ち合わせだけでは、わからないことが多いので、ぜひ、回数を増やして対応をお願いしたい。その後、改善や取り組んでみてわかることもあると思われるので、援助者とのつながりをもてるようにしていただきたい。
2 お年寄りのメンタルケアや意欲的に生きる為のフォローに役立つ内容の研修があったら良いと考える。
3 経験の長いスタッフは、今までもたくさんの研修を受けているが、研修は一度受ければ良いというものではない。実際の事例や、一緒に働くスタッフの関係や、家族との関係などのことで常に外部の相談援助が受けられると良いと思う。同じ職場の人と一同に受ける研修は貴重である。また介護に関わる人がともすると、重労働や、毎日くり返される対応で、疲弊してしまい、モチベーションが続かなくなることを、元気な講師の話を聞くことで防ぐことができる。スタッフが生きいきと働けることは、良いケアにつながり、認知症の方や家族にも良い影響を与えられると思う。
4 職員も意見交換しやすかった。実際に、事例をあげ、DVDをみせて頂き思いあたる所が、数々ありよかった。
5 このような機会を丁寧に積み重ねていくことで、それぞれの現場の主体性の確立、共通理解を持って進んでいく事業所が増えていき、成果が上がっていくものと感じている。ありがとうございました。
6 対応時の判断に困った際、適宜アドバイス、相談できる体制がほしい。
7 個別訪問相談援助の機会、頻度をもっと増やして欲しい。

前のページへ戻る