【運営】:認知症介護研究・研修センター(東京、大府、仙台)
  我が国の認知症介護に関する研究・研修の中核的機関として
  平成12年度に厚生労働省により設置されました

研修情報

認知症介護指導者の紹介/仙台センター

瀬戸 雅嗣 (仙台センター第13期生)
地域包括支援センター等での取り組み

特別養護老人ホーム 厚別栄和荘

地域の特徴

所属する法人  

 社会福祉法人栄和会は平成6年に札幌市厚別区にケアハウスやすらぎ(デイサービスB型併設)を開設し事業を開始した。その後特別養護老人ホーム 厚別栄和荘(デイサービスE型、ホームヘルプサービス、在宅介護支援センター併設)、老人保健施設あつべつ(デイケア併設)を開設し、現在はそれぞれ介護 保険事業に移行している。また札幌市の事業変更によって在宅介護支援センターを廃止、地域包括支援センターと介護予防センター(後述)を受託している。今 年5月に隣接する清田区に特養梅花実(通所介護併設)を開設した。私は特養厚別栄和荘施設長のほか総合施設長としての業務をしている。

地域の特徴紹介  

 札幌市は人口約190万人、高齢化率18.3%%で、厚別区は人口13万人、高齢化率18.6%である。札幌市は地域包括支援センターを全市に 17ヵ所設置しており、10区あるうち22ヵ所設置が7区、1ヵ所設置が厚別区含め3区となっている。そしてすべてのセンターを民間委託して運営してい る。また札幌市の独自事業として市内53ヵ所に介護予防センターを設置している(民間委託)。

当法人の取り組み  

 厚別区地域包括支援センターは昨年4月に事業開始。当初は社会福祉士4人、主任介護支援専門員4人、看護師1人、事務員1人の8人体制でスター ト(市の委託条件通りの人員配置)したが、ご他聞にもれず予防プランに追われ、地域包括業務が出来ない状態であった。そこで年度途中で指定介護予防居宅支 援事業所職員として予防プラン専門の介護支援専門員を1人増員した。今年度は市の委託条件が変わり社会福祉士4人、主任介護支援専門員3人、保健師・看護 師2人、事務員1人に増員されたのに加え、予防プラン専門職員を3人に増員して、予防プラン以外の地域包括業務にようやく本格的に取り組めるようになっ た。介護予防センターは地域包括支援センターのブランチ的な役割として介護相談窓口のほか介護予防教室などの開催を業務としている。(札幌市の人口規模で は地域包括支援センターは約60ヵ所必要になるが、介護予防センターにブランチの機能を持たせてカバーしている)。
 認知症ケアに関しての地域展開としては、地域包括支援センター、介護予防センターがそれぞれ取り組んでいるが、このほど初の試みとして合同で認 知症介護教室を開催、認知症サポーター養成講座と介護相談会を一緒に行ったほか、地区社会福祉協議会と共催して寸劇を取り入れた認知症を知る講座を行って いる。今後さらに地域に溶け込んだ事業展開が必要である。

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