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平成22年度 8月 個別訪問相談援助事業 実施状況

個別訪問相談援助事業は、認知症ケアに課題を抱える介護保険事業所からの援助の申し出に応じ、認知症介護指導者等(本事業では、「認知症ケア援助者」といっています)を事業所に直接派遣し認知症ケアの現場における課題を解決する為のヒントを提供することを目的としています。
平成22年8月に実施した10事業所からのアンケート結果を報告いたします。10件の訪問事業所及び援助内容は下記の通りです。

1.訪問事業所内訳
訪問事業所種別 件数
1 訪問介護 0
2 訪問看護 0
3 通所介護(デイサービス) 0
4 通所リハビリテーション(デイケア) 0
5 短期入所生活介護(ショートステイ) 0
6 養護老人ホーム 0
7 有料老人ホーム 2
8 軽費老人ホーム 0
9 介護老人保健施設(老健) 1
10 介護老人福祉施設(特養) 4
11 介護療養型医療施設 0
12 小規模多機能型居宅介護 0
13 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) 3
14 地域密着型特定施設入居者生活介護 0
15 地域密着型介護老人福祉施設 0
16 居宅介護支援事業所 0
17 在宅介護支援センター・地域包括支援センター 0
18 宅老所 0
合計 10
2.援助内容内訳 (複数回答)
援助内容 件数
1 ケアの方法について 6
2 ケアの視点について 8
3 認知症の理解について 5
4 家族支援について 3
5 コミュニケーションについて 2
6 認知症のためのアセスメントの視点・方法について 1
7 具体的事例について 4
8 住環境について 2
9 チームケアについて 4
10 ティーチング・コーチング 2
合計 37
3.アンケート集計結果
1.個別訪問相談援助事業の申請理由 1 開設4年目を迎えるが、認知症を理解したケアが十分できているとはいえない状況のため、再度認知症を理解し、個々に合ったケアが実践できるようにしたいと思い申請した。
2 認知症の利用者への対応は一人ひとり違うが、具体的な方法を伺えるのではないかと思い申請した。
3 認知症の方の生活、家族との関係、認知症の方同士のかかわり方等について学びたかった。
4 ユニットケアを展開する上で、認知症のある方への介入が個の尊厳とはき違えられ実践できていない(サービス提供されていない)状況があり、施設外で活躍されている方に指導をお願いしたかった。
5 職員数が多いため、一人ひとりに研修受講の機会を設けられないのが現状。この個別訪問相談援助事業で多くの職員が認知症について学習し、共通理解の下でケアを行い全体のレベルアップにつなげたいと考え申請した。
6 個別訪問相談援助事業の案内を読んで興味を持ったため申請した。
7 日ごろスタッフが抱えている問題をみんなで共有しあい、一つでも解決できればと思ったため申請した。
8 認知症ケアの現場における課題解決につながることを期待して申請した。
9 職員間のカンファレンスでは解決の難しい事例があったこと、職員皆が同様のケースで悩んでいたため申請した。
10 法人の事業計画でもある認知症についての理解や具体的な援助技術を専門家から職員研修として学びたかった。
2.個別訪問相談援助を受けた感想
[1] 良かった
10件

[2] どちらともいえない
0件

[3] よくなかった
0件

(上記[1]の回答理由)
<良かった>
1 事例検討でひもときシートを活用して、これまでのケアプランにない案が出てきて新たな発見ができた。今後のケアプランに活かせると思う。
2 認知症ケアにとどまらず、広くリーダーの役割について講義を受けることができた。
3 グループワーク形式で、より良いケアを導く手順を学ぶことができた。ひもときシートは、問題を整理するのに役立ったので、今後も活用したいと思った。
4 参加者のレポートや当日の様子を見ていて、現場の目線で気づけたことが多かった。
5 自分がしてほしいケアがその人がしてほしいケアであることや、受容と共感についてわかりやすく説明されて良かった。
6 「その人のこころをよく見つめて」「その人のこれまでの人生を受け入れた関わり方」など明日からすぐ実行したい。
7 認知症の方の援助について再確認の場と、職員の意識づけのきっかけの場となったと思う。身近に援助者の方がいらして、訪問して頂いて感謝している。
8 話の一つひとつが深い視点でとらえられているので納得しやすかった。
9 課題解決のための考え方、ケアの進め方を再確認できた。
10 「私たちがしていた介護って間違っていなかったんだ」と思えた。
11 ビデオで実際の介護現場を見たり、実際の経験に基づいて話されることで受け入れやすかった。
12 援助者の方の丁寧な解説やマニュアルとしても活用できる当日の資料など、充実した内容だった。
3.当事業について今後も機会があれば申請したいと思うか。
[1] 思う
10件

[2] 思わない
0件

(上記[1]の回答理由)
<思う>
1 短時間ではあったが、認知症ケアについて事例を交えながらわかりやすく指導して頂いた。業務の都合上参加できる人員に限りがあるため、再度受けることができれば、また申請したい。
2 事例検討が利用者、介助者の問題を整理する上で参考になった。
3 認知症の方の気持ちを理解するための講義を受けて、問題は複数からみあってはいるものの、明確に簡略にすることで、解決をする第一歩となるようだとわかった。外部からの客観的意見を得られればよりわかりやすくなると実感した。
4 主に経験者、リーダー層の研修、勉強会として実施したい。
5 もう一段階上のレベルについて話を聞きたい。コミュニケーション技法、センター方式などについて学ぶ機会を頂きたい。
6 職員の学びの場にもなるし、事例について直接援助者とお話できる場でもあり、自分達が行っているケア・援助について振り返りができ、助言、アドバイスも頂ける。
7 今後の認知症ケアに対しての心がまえと技術向上に向けて定期的に開催してみたい。
8 今回は認知症ケアの基本的な部分の学習だったが、今後更に踏み込んだ内容についても学びたい。
9 施設内での勉強会では限りがあり、他施設の状況や実際の現場を見ることができず、行き詰まりを感じる。他から援助者が来て下さる勉強会を行うことで、職員も新しい気持ちになれるため、ぜひお願いしたい。
10 内容が幅広いため2時間枠の研修ではどうしても駆け足ぎみだった。連続でなくても良いので、一年を通して発展的な理解が深まるように3回程度の継続を期待したい。
4.その他当事業に対して意見や要望 1 1回の短時間の援助では、改善までは難しいと思われるので、2~3回の指導で状況の確認(評価)までして頂けるといいのではないか。
2 来年度でこの事業は終了とのことだが、まだまだ認知症について学びたいと考えている職員がたくさんいる。客観的な立場から、相談、援助して頂ける当事業で、事例検討を通してご利用者・ご家族・関係者の気持ちを整理し、自分達に何ができるかを学ぶことができた。
3 一人の入居者への理解は深まったが、家族との関係、認知症同士のかかわり方を講義として聞けなかったのは残念だった。講義を聞いている時間をもう少し減らして具体的ケアの方法・対応の仕方までを話したかった(難しければ、派遣時間を増やしてもらえたらと思う)。認知症の方の気持ちも以前より理解できたし、より良いケアを導く手順もわかったが、課題解決に向けた新たなアイディアを考えるまで至らなかった。
4 難しいと思うが、年間通して3~4回実施されると良い。
5 なるべく多くの職員が受講するためには20時位からの開催に対応して頂けるととても助かる。
6 関わり方の基本やセンター方式など学習し、より本人を理解していきたい。
7 関わりの中での疑問点や質問なども事前にまとめたうえでの受講にしていきたい。
8 良い援助者を派遣して頂きありがたい。
9 認知症介護に関わる一般的な研修は参加していたが、いつも心の奥深い所で壁にぶちあたり進めなかったところがあった。けれど今回の援助者のお話を伺い、その壁は自分自身にあること、小手先の技術で対応しても相手の心にはひびかないこと、その人の気持ちに近づくこと、相手は鏡であることなど、具体的に当施設の事例を通して教えて頂くことができ、自分達が見失っていることに気づかされた。また明日から頑張って一人ひとりの人生と向かい合って行きたい。できれば定期的に、このような事業を受けることができたらとても幸せだと思う。
10 民間の講師に依頼すると非常に高額なので、こういった事業を無料で行ってもらうことはありがたく、大変参考になった。職員の学ぶべきアプローチ法や、今後独自で行う勉強会で活用できるワークシートやホームページの紹介など、わかりやすく頭に入った。ひもときシートの演習はプリント配布だけでなくグループワークを行うと更に良かったと思う。

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