個別訪問相談援助事業は、認知症ケアに課題を抱える介護保険事業所からの援助の申し出に応じ、認知症介護指導者等(本事業では、「認知症ケア援助者」といっています)を事業所に直接派遣し認知症ケアの現場における課題を解決する為のヒントを提供することを目的としています。
平成22年11月に実施した6事業所からのアンケート結果を報告いたします。6件の訪問事業所及び援助内容は下記の通りです。
訪問事業所種別 | 件数 | |
---|---|---|
1 | 訪問介護 | 0 |
2 | 訪問看護 | 0 |
3 | 通所介護(デイサービス) | 0 |
4 | 通所リハビリテーション(デイケア) | 0 |
5 | 短期入所生活介護(ショートステイ) | 0 |
6 | 養護老人ホーム | 0 |
7 | 有料老人ホーム | 0 |
8 | 軽費老人ホーム | 0 |
9 | 介護老人保健施設(老健) | 2 |
10 | 介護老人福祉施設(特養) | 2 |
11 | 介護療養型医療施設 | 0 |
12 | 小規模多機能型居宅介護 | 0 |
13 | 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) | 1 |
14 | 地域密着型特定施設入居者生活介護 | 0 |
15 | 地域密着型介護老人福祉施設 | 0 |
16 | 居宅介護支援事業所 | 0 |
17 | 在宅介護支援センター・地域包括支援センター | 1 |
18 | 宅老所 | 0 |
合計 | 6 |
援助内容 | 件数 | |
---|---|---|
1 | ケアの方法について | 6 |
2 | ケアの視点について | 4 |
3 | 認知症の理解について | 3 |
4 | 家族支援について | 1 |
5 | コミュニケーションについて | 0 |
6 | 認知症のためのアセスメントの視点・方法について | 2 |
7 | 具体的事例について | 2 |
8 | 住環境について | 0 |
9 | チームケアについて | 2 |
10 | ティーチング・コーチング | 2 |
合計 | 22 |
1.個別訪問相談援助事業の申請理由 | 1 | 個別訪問相談援助事業とはどのようなものか、知りたかった。 | |
2 | 施設内での研修制度を充実させたかった。 | ||
3 | 認知症への理解を深め、適切なケアを行っていきたいと考えたため申請した。 | ||
4 | 認知症についての理解や知識はあるものの、対応の方法については悩んでいるスタッフがたくさんいるため、助言していただければと思い申請した。 | ||
5 | 施設内で認知症関連の研修を開催したいと思い、申請した。 | ||
6 | 専門家の立場から、当事業所の介護方法について意見が欲しかった。外部に研修に行くことがなかなかできないため、訪問していただけるのが非常に魅力的だった。 | ||
7 | BPSDへの対応に職員個々の差があるため、共通の理解とチームアプローチを行えるきっかけとなればと考え申請した。 | ||
2.個別訪問相談援助を受けた感想 |
[1] 良かった
6件
[2] どちらともいえない
0件
[3] よくなかった
0件
|
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(上記[1]の回答理由) <良かった> |
|||
1 | 認知症の理解について話をしていただき、改めて認知症の方への興味と関心が湧いた。頭では理解していたつもりだったが、改めて援助者から認知症の方の気持ちを聞いた時は、講義を受けて本当に良かったと思った。 | ||
2 | 認知症について初心者でも分かるように話していただいた。次回はもう少し専門的な部分を学べたら良いと思う。 | ||
3 | スタッフにも大変好評で、皆で考えるという事例検討会はとても大切だと改めて認識した。援助者の助言がとても力になると感じた。 | ||
4 | 実践者研修に近い内容で話をしていただき、とても良かった。 | ||
5 | 援助者がグループホームの方ということもあり、より具体的な意見が聞けた。 | ||
6 | 多数の職員が同時に研修を受けることができた。また、職員の反応も非常に良かった。 | ||
7 | はじめにDVD映像を見る時間があったため、参加者全員が同じイメージを思い描きながら、自分の対応に当てはめて考えることができたのではないかと思った。援助者には穏やかな口調、分かりやすい内容で話していただき、スタッフ間での共通の理解につながったのではないかと思う。 | ||
3.当事業について今後も機会があれば申請したいと思うか。 |
[1] 思う
6件
[2] 思わない
0件
|
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(上記[1]の回答理由) <思う> |
|||
1 | とても勉強になったため、より多くのスタッフに受けてもらいたいと思う。 | ||
2 | ケアの方法、チームケアについて、家族の支援についてなど、今後も学んで行きたい。 | ||
3 | 困難事例において色々な解決方法を教えていただき大変勉強になった。今後の業務に生かしていきたい。今後も相談させていただければ大変嬉しい。 | ||
4 | 大変勉強になった。他スタッフと問題を共有し、意見を交わすことで、一つのケースに対しさまざまなアプローチ方法があるということと、広い視野を持つことが大事であるという意識づけができた。「私たちは生活の場の専門家である」という言葉が非常に印象的だった。今後も随時相談できるような窓口があれば良いと思う。 | ||
5 | 以前から、事例検討の研修会に参加したいと思っていたが、今回たくさんの事例に対し色々な意見が出てとても勉強になった。今後も機会があれば教えていただきたい。 | ||
6 | これからも何らかの形で支援をお願いしたい。 | ||
7 | 他職員も研修に参加させたいので申請したい。 | ||
8 | 時間的なメリットがあるため申請したい。 | ||
9 | 援助者との事前打合せができるので、事業所の要望に合致した研修内容となるため。 | ||
10 | 今回、予想以上に大勢のスタッフが参加し、多くの職員が興味を持っていたことが分かった。新人育成の一環として5月~6月頃でまた希望したい。 | ||
4.その他当事業に対して意見や要望 | 1 | シフトの都合上、今回参加できなかったスタッフが多かったため、可能であれば定期的にこのような場を提供してもらいたい。 | |
2 | 援助者には大変長い時間質問にお答えいただき、感謝している。個別訪問相談援助以外にも、経験年数別での認知症ケアについての研修会などがあれば紹介してもらいたい。 |