昼食時、Aさんに昼食を運ぶと「ありがとうございます。でも私よりあなた食べなさい。」と自分の食事を周囲の人に勧めようとする。Aさんの食事であることを伝えるが、会話が繋がらず、食器をテーブルや床に置こうとする。介助にて口に運んでも、「もう一口で結構です。」と断る。食器を持ちやすいお椀に変えると少し食べるが、途中でも周囲を気遣って、自身の食事を分けようとする。表情は険しくはないが、忙しそうに動く。
食事の拒否は昼食、夕食、おやつに時折見られるが、朝食はとてもスムーズで、ほぼ介助することなくきれいに完食する。
会話が繋がりにくく、自身の食事を他の人に分けようとし、食べ方がわからなくなる。
好き嫌い関係なく食事を拒否するため、どのように対応したら良いかわからない。
食事拒否、落ち着かず動く、会話が繋がりにくい、脱衣
年 齢 | 80歳代後半 |
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性 別 | 女性 |
職 歴 | 保険会社勤務 |
家族構成 | 入居前は次男夫婦と同居 |
認知機能 | HDS-R2点 |
要介護状態区分 | 要介護5 |
認知症高齢者の日常生活自立度 | Ⅲb |
既 往 歴 | 直腸脱 |
現 病 | 便秘症、アルツハイマー型認知症、骨粗鬆症 |
服 用 薬 | アリセプト(認知症)・エビスタ(骨代謝改善)・アスパラCA(カルシウム)・ワンアルファ(骨ビタミンD)・マグラックス(便通)・グラマリール |
コミュニケーション能力 | にこやかに話をするが、不安な時やわからない時は「大丈夫ですか?」と聞きに来る。会話はつじつまが合わないこともある。 |
性格・気質 | 温厚。人を気遣う性格。 |
A D L | 食事は自立だが、時々食べ方がわからなくなるので声掛け半介助できっかけを作る。 排泄は声掛け誘導、動作介助、脱衣することで尿意を伝える。 入浴は誘導動作ほぼ全介助。 |
障害老人自立度 | J |
生きがい・趣味 | 歌を歌うのが好き。 歩くこと。 拭き掃除が得意。 |
生 活 歴 | 結婚後、B県で夫と3人の子供と生活。40歳代の時市内に引っ越し。平成になって夫が他界し、一人暮らしとなる。今から5年程前に認知症の症状出現により、次男夫婦と同居。 |
人間関係 | 温厚な性格で優しい気遣いがあり、他入居者と大きなトラブルはないが、嫌いな人には表情で感情を露わにする。 |
本人の意向 | 優しい人と一緒にいたい。家族に会いたい。 |
事例の発生場所 | グループホーム |