ひもときシート活用後の反応
ひもときシートを使った後の取り組みの変化について確認した設問です。
- 事例対象者の気持ちの理解に関する変化
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事例対象者の気持ちが理解できるようになったかどうかの設問で、全体では「大いにそう思う(19%)」「まあそう思う(59%)」のあわせて8割が、対象者を以前よりも理解できるようになったと回答している。
- 事例対象者の多面的な状態把握
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事例対象者を多面的にとらえられるようになったかの設問について、全体では「大いにそう思う(34%)」「まあそう思う(51%)」のあわせて85%が、以前よりも対象者を多面的に把握するようになったと回答している。
- 記録やアセスメントの視点の変化
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記録やアセスメントの視点の変化があったかの設問について、全体では「大いにそう思う(14%)」「まあそう思う(48%)」のあわせて62%が、以前に比べると変化したと回答している。
- 接し方やコミュニケーションの変化
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接し方やコミュニケーションがスムーズになった面はあるかの設問について、全体では「大いにそう思う(16%)」「まあそう思う(35%)」のあわせて51%が、以前よりもスムーズになったと回答している。
- 生活環境への配慮
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対象者の生活環境を重視するようになったかの設問について、全体では「大いにそう思う(22%)」「まあそう思う(49%)」のあわせて71%が、以前よりも生活環境を重視するようになったと回答している。
- チームケアへの取り組み
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チームケアが活発になったかどうかの設問について、全体では「大いにそう思う(12%)」「まあそう思う(36%)」のあわせて48%が、以前よりも活発になったと回答している。
- 家族との会話や相談をする機会
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家族との会話や相談をする機会が増えたかどうかの設問について、全体では「大いにそう思う(8%)」「まあそう思う(35%)」のあわせて43%が、以前よりも増えたと回答している。
- 医療的側面への関心の変化
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医療的な視点や医療関係者との関わりを重視するようになったかの設問について、全体では「大いにそう思う(8%)」「まあそう思う(36%)」のあわせて44%が、以前よりも重視するようになったと回答している。
- 事例対象者と関わる時間や機会の変化
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対象者と関わる時間や機会が増えたかどうかの設問について、全体では「大いにそう思う(15%)」「まあそう思う(44%)」のあわせて約6割が、以前よりも増えたと回答している。
- 具体的な取り組み内容 (自由回答記述より抜粋)
- ◆リスク回避より、本人の思いを大切にしたケアプランを考えるようになった。
- ◆「多角的に捉えること」「考えること」「考え続けること」の重要性を、スタッフに常に伝えるようになった。
- ◆BPSDの原因を考え、その場しのぎのケアから、根本的な原因解決のためのケアに視点が動いた。
- ◆思考展開シートの内容から、本人と関わる中で、目の前のことだけではなく、広い範囲で考えることが出来るようになった。
- ◆原因・背景を見つめ直すきっかけになった。
- ◆利用者の考えや思いに、以前より共感できるようになった。
- ◆本人の気持ち(言葉の背景にある状態や想い)をより理解しようと考えるようになった。本人の言葉(なぜ?快不快など)に敏感になった。
- ◆事例を考えることで、チームとして関わろうとする雰囲気が出てきたので、一人で悩む(頑張る)職員が減った。
- ◆一人では事例の提出はできないので、チームでの協力や関わりが重要だと再認識できた。