【運営】:認知症介護研究・研修センター(東京、大府、仙台)
  我が国の認知症介護に関する研究・研修の中核的機関として
  平成12年度に厚生労働省により設置されました

研修情報

認知症介護指導者の紹介/仙台センター

岡部 壽子 (仙台センター第10期生)
ケアケア交流講座を活かした取り組み

グループホーム クレパス荘

地域の特徴

 私たちが、暮らしている善通寺は、四国霊場巡礼の札所を有するお寺の門前町として栄えた町並みが名残をとどめる街です。山や田畑の緑に囲まれ、湧き水溢 れる道沿いを白装束に身を包み、金剛杖を頼りに数珠を持つ巡拝姿のお遍路さんが行きかう情緒漂う地です。人々には、古くから祈りの心とお接待の心が引き継 がれております。市民数は、平成18年現在3万5千399人で、65歳以上の方が占める割合は24%、そのうち後期高齢者は51%と、地方によく見られる 高齢化率の進んだ町です。市内には、特別養護老人ホーム(特養)3箇所、介護老人保健施設(老健)2箇所、グループホーム(GH)2箇所があり、今後開設 予定として、GH2箇所(各1ユニット)、小規模多機能型居宅介護3箇所が設立される予定で、サービス事業者にとっては、激戦区ともいえる背景がありま す。

当法人(医療法人社団功寿会)を中心とした地域への取り組み  当法人には、医院、老健、GHがあり、近隣には協力体制(社会福祉法人)として、特養、ケアハウスが在り、また隣市に、有料老人ホームを持ち、 利用者が心身の状況、経済状況等で、ご自身が望まれる暮らし方に合わせて選択できるよう準備させていただいております。(小規模多機能型居宅介護を建設 中)また、在宅サービスにつきましては、居宅介護支援事業所、デイケア、デイサービス、認知症デイ、ホームヘルパー等を各施設に併設するサービスとして設 置し、運営しております。
 今、私自身、運営者として、人材確保が難しい中、「高齢者の尊厳を支えるケアの確立」を目標に、サービスの質の確保と向上に向けての人材育成に 力を注いでいます。その様な状況下で、前年度より仙台センターのモデル事業として委託された相互参加型交流講座(利用者家族、地域の方、施設職員が一緒に 参加する講座)「ケアケア交流講座」を実施させて頂き、大変効果が得られましたので、その取り組み内容等についてご報告いたします。講座を開くにあたり、 まず下記の委員会を作りました。

今後の課題と展望  運営、管理者として、人材育成の必要性が問われている現況下、職員にとって魅力ある職場にする為に、職員の長所を見出し、伸ばしていく姿勢が必 要だと思います。「ケアケア交流講座」を通して、職員自身が自らのケアを振り返る機会とし、研修企画力・チームワーク強化により職員の資質向上が図れるよ う取り組んでいきたいと考えております。最後に、善通寺という土地柄を基に、地域に根ざし信頼される施設のあり方を職員と共に、考え歩んでいきたいと考え ます。

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