認知症介護指導者の紹介/東京センター
小関 みどり (東京センター第4期生)
グループホームケアの質の向上に向けて(地域での取り組み)
(有)グループホームふるさとの家「城下」
地域の特徴
長崎県は離島が多く、その中の島原半島は普賢岳災害以来、目覚しい復興を遂げています。平成12年4月介護保険制度が始まりグループホームは3年間の間 に、北海道についで全国で第2番目に多い145ヶ所となっています。そのうち島原半島には46ヶ所あり、まだまだ増加すると聞いています。
我がグループホームふるさとの家「城下」は、平成10年2月に開設いたしました。それまで17年間特別養護老人ホームの看護師として勤務し、定 年退職後、民家を借り念願のグループホームを開設し、今年で6年目になります。試行錯誤の毎日でしたがたくさんの仲間が増え、今では大変心強く感じていま
す。
施設が取り組んでいる地域ケアについて
建設ラッシュが続くグループホームですが必然的にケアの質が問われているのが現状です。管理者、計画作成担当者の研修(学ぶ機会)は各地で行わ れているのですが、肝心の介護現場のスタッフは中々その機会がありません。そこで仲間のグループホームに声かけし、勤務終了後の情報交換、および 専門家にお願いして毎月1回のスタッフ研究会として勉強会を始め1年が過ぎました。
今では、24施設、100名余りの方が参加されています。新年度を機会に組織化しようと準備中です。また、スタッフだけではなく、入居者同士の
交流を図ろうと平成15年5月20日に風船バレー大会を行いました。研修会の内容は、 アンケート形式で次回の希望を取り入れ、すべてスタッフ中心の研修会にしております。
今後の課題と展望
増え続けるグループホームですが、どこか1ヶ所でもケアに問題が生じた場合、グループホームはそういう所だと思われがちです。そのようなことが ないように各グループホームで考えていかなければならないと思っています。その為にも管理者研修、計画担当者研修などを提案し、身近なところでお互いに
情報交換し、学びあい、ケアの質の向上に取り組んでいかなければならないと考えています。