【運営】:認知症介護研究・研修センター(東京、大府、仙台)
  我が国の認知症介護に関する研究・研修の中核的機関として
  平成12年度に厚生労働省により設置されました


認知症の行動・心理症状質問票(BPSD+Q/BPSD25Q)


BPSD+Q/BPSD25Q 【作成目的】
 この質問票は、25 項目の認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia; BPSD)の状態(この部分のみは BPSD25Q)とせん妄 2 項目を数値化するものです。BPSDは、認知症の本人や家族・介護者の笑顔ある生活を妨げるため、解決することが必要です。そこで、質問票をチェックして、BPSD の状態を数値化し、ケアに関わる人たちの間で共有することで、適切な対処を行うことにつなげます。

【使用法】
 認知症の対象者のことをよく知る介護者などが、対象者の過去 1 週間の状態について思い出しながら評価します。評価は、BPSD の重症度と負担度を 0~5 点の 6 段階で判断します(点数が高いほど重度)。過活動(13 項目)、低活動(6 項目)、生活関連(6 項目)などカテゴリーごとに合計点を算出できます。
 活用方法例として、今の状態が「過活動性 BPSD」、「低活動性 BPSD」、「生活関連 BPSD」なのか、もしくは「せん妄」なのかを評価できます。また、ケアや薬物変更の前後の点数を比較することで、状態の改善、悪化、維持が見える化できます。さらに、この質問票の項目は「介護保険主治医意見書の周辺症状」を網羅しているので、主治医意見書の記入に役立ちます。介護現場でチェックしたものを主治医に提供するなど、医療介護の連携につながります。
※平均記入時間6分。

【使用の際の留意点】
 解説書の使用法をお読みの上ご活用ください。

【検証データ】
 NPI-Qとの関連など妥当性、信頼性の証明された評価尺度です。(内藤典子,藤生大我,滝口優子,他:BPSD の新規評価尺度:認知症困りごと質問票 BPSD+Qの開発と信頼性・妥当性の検討.認知症ケア研究誌 2:133-145,2018.)

【資材のダウンロード】
認知症の行動・心理症状質問票(BPSD+Q/BPSD25Q)


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