DC博士のワン・ポイント

認知症治療薬について

はじめに

 認知症の根本的治療薬はまだ開発されていません(詳しくは第四話で解説)。ですから、認知症の症状に対応して薬剤を選択する対症療法が現在の薬物治療です。
 アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症では、脳内のアセチルコリンを増やす薬剤が認可されています(詳しくは第一話で解説)。また、アルツハイマー型認知症では神経細胞が興奮して死ぬのを抑える薬剤が認可されています(詳しくは第二話で解説)。これらの薬は症状を改善しますが、アルツハイマー型認知症は進行性の病気なので、いずれは進行します。
 記憶障害は治しにくい症状ですが、妄想や易怒性などは適切な薬剤調整で劇的に改善することもあります(詳しくは第三話で解説)。医療とケアの両方が大切です。
 それでは、各回の解説へお進みください。

認知症介護研究・研修東京センター
センター長 粟田 主一

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