認知症介護指導者の紹介/大府センター
河邉 きみ江 (大府センター第7期生)
歴史の街で「ふるきを理解し、福祉を考える」
特別養護老人ホーム 麗楽荘
地域の特徴
自施設のある地域の特色について
私たちの施設のある新城は、史跡の街として大変有名なところです。設楽原決戦場跡・重要文化財:望月家豪農・県指定無形民族文化財である火おんどり(大松明の乱舞:信玄塚)や放下踊り(念仏踊り:大海泉昌寺)などなど。
そんな歴史との融合・調和をはかりながら市策「ホワイトプラン」が(1)施設福祉総合推進機能、(2)在宅福祉総合調整機能の両立を目標に策定 され実施されました。新城市街が眺望できる広大な敷地に福祉センター・シルバー人材センター・特別養護老人ホーム・老人保健施設等が次々に建設され、
2002年4月にすべてが完成し、「福祉の里」が誕生いたしました。高齢福祉の認知症ケアにおきましては、民間と社会福祉法人で2ヵ所のグループホーム立 上げが予定されております。また、地域住民の起こしたミニデイサービスも10箇所、年間約100名程のご利用となっております。地域の方々の高齢福祉への 意識も徐々に高まっております。
地域ケアとして施設が取り組んでいる事業
当施設は在宅サービスとして以下の事業を実施しております。
(1)デイサービス(定員:45名)、
(2)ショートステイ(定員:20名)他に特養の空ベットの活用、
(3)訪問介護事業
(4)訪問入浴介護事業。
また、市の委託事業の在宅介護支援センターも開所しております。
センター職員は、山間部の狭い山道を車を走らせ、相談者のご家庭に伺ったり、一人暮らしで情報も手段もわからないお年寄り宅に出向いたり、一日中駆けずり回っております。
開設して5年が経過しましたが、開設当初は施設や在宅サービスを利用することへの抵抗がかなり見られましたが、介護保険導入もあり高齢福祉への 知識、理解が少しづつできて、いまやデイサービス・ショートステイは手一杯となっています。特にショートステイご利用者のほとんど(約90%)の方は認知 症がある方々です。今年度はグループホームを立上げ、更なる充実した認知症ケアができますよう取組みをしております。
今後の課題と展望
当施設を含んだ「福祉の里」がハード面・ソフト面で機能し更なる充実拡大が計れること及び地域住民パワーとが合体し、安心して暮せるわが家・わが街・わが施設となっていくことだと考えます。
歴史ある土地柄を深く理解しつつ、高齢福祉者認知症についての更なる啓蒙、啓発を継続し、笑顔があふれる福祉の里、福祉の街となるべく努力して 行きます。グループホームが認知症の方々やご家族、地域住民に希望と歓びを与えることができますよう、がんばって立ち上げて行きたいと思っております。