【運営】:認知症介護研究・研修センター(東京、大府、仙台)
  我が国の認知症介護に関する研究・研修の中核的機関として
  平成12年度に厚生労働省により設置されました

研修情報

認知症介護指導者の紹介/大府センター

室 みち子 (大府センター第14期生)
認知症共同生活とは

太陽のおうち

地域の特徴

 和歌山市は、近畿地方のやや南部に位置する都市で、和歌山県の県庁所在地です。江戸時代には、徳川御三家の一つ・紀州徳川家が治める紀州藩の城下町とし て栄えました。面積は和歌山県の面積の約4%に過ぎませんが、県人口の約40%が集中するプライメイトシティです。近畿地方の県庁所在地としては、大阪 市、神戸市に次いで人口密度が高く、和歌山市の高齢者は87,176人(男36,250人・女50,926人)、高齢化率22.72%(男19.82%・ 女25.36%)です。当施設が所在している地域は、田園地帯で徳川御三家が参勤交代の時休憩場所となった由緒ある地域です。

施設が取り組んでいる地域ケアについて

 基本的な認知症対応型共同生活介護を目指し、「家庭って?」、「家族って?」との意味を追求し、その人(入居者様)のアイディンティティーを大 切にしています。そして、入居者様のアイディンティティーを保ちつつ、なおかつ共同生活が円滑に行くように日々模索しながらスタッフは入居者様と生活を共 にしています。生活を共にする中で苦労している点は、入居者様個々の生活歴が違うので、個々のアイディンティティーを出せるように、環境・コミュニケー ション等々に細かい配慮が要求されることです。その為に、個人情報を徹底収集してスタッフ間で共有するためのミーティングは欠かせないものとなっていま す。
 また、スタッフのケアの質向上の為に自施設での研修、外部研修、実習生の受け入れ等を積極的に行なっています。

今後の課題と展望

 当施設は、2ユニット(18名)であるため、入居希望者様が多いにもかかわらず受け入れられないのが現状であります。色々な方からの建設につい ての要望もありますが、現在は、全ての地域で認知症の人が安心して暮せるよう、地域に向けて啓発・講演を実施しているので、今後も継続していく所存です。

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