認知症予防について
認知症になってもいいや
「認知症になるのが心配」とストレスホルモンをたくさん放出しているあなた、認知症のリスクが高まります。不安が強いと神経細胞がダメージを受けてしまうからです。むしろ、「いつなってもいいや」と太っ腹でいる方が、リスクが下がるのです。世の中に心配して治る病気はありません。逆に心配が体の免疫系を弱くして、多くの病気を作り出します。悲観主義者は、「悪いことは長く続き、自分は何をやってもうまくいかず、それは自分に能力がないからだ、自分はダメな人間だ」とマイナス方向に思考します。一方、楽観主義者は、「悪いことは一時的、自分が悪かったわけではない、失敗したのは運が悪かったから、相手が悪かったから、次はうまくいくだろう」とプラス方向に思考します。このプラス思考の方が、脳が健全に保たれるのです。一度しかない人生、認知症を心配しながら生きるよりも、毎日楽しいことを見つけて前向きに生きる方がハッピーになれるでしょう。
認知症介護研究・研修東京センター
前センター長 山口 晴保